さくらのVPSにCoreOSをインストール


はじめに


さくらのVPSにCoreOSをインストールしてみましたので、インストール方法のメモを残しておきます。

CoreOSをisoイメージから起動する


さくらのVPSに標準で用意されているISOイメージにはCoreOSが用意されていないません。
そのため、まずCoreOSのISOイメージを「Booting CoreOS from an ISO」から入手します。
この時、Stable、Beta、Alphaの3種類が存在しますが、特別の理由が無ければStableをダウンロードしましょう。 ※この後、インストール時に変更することもできます。
次に、入手したISOイメージをさくらのVPSにアップロードします。メニューの「OSインストール」の「ISOイメージインストール」を選択し、ISOイメージをアップロードしてください。
この時、アップロードはSFTPで行う必要があるため、Windowsの場合、WinSCPを利用すると良いでしょう。
アップロードが終了すると自動的に検知してISOイメージを選択できるようになりますので、「ISOイメージインストール」を実行し、HTML5かJavaアプレットのコンソールを開きます。


SSHでログイン可能にする


さて、正常にISOイメージが起動していれあ、CLIのコンソールが表示されているはずです。※CoreOSにはインタラクティブなインストーラーはありません。
以下の2つの理由から、まずネットワークの設定を行います。
  • インストール用の設定ファイルを作成するにはコピー&ペーストの行えるSSHクライアントが便利 ※さくらのVPSのコンソールはコピー&ペーストができません
  • インストーラーがファイルをネットワークからダウンロードしてくるため。

ネットワークの設定は以下のように行ってください。 ※{{IP addr}}等は環境に合わせて変更してください。

次に、SSHでログインできるようにするために、coreユーザーにパスワードを設定します。

お好みのSSHクライアントを利用して「core」ユーザーでログインしてください。


cloud-config.yamlを作成する


次に、以下のようなcloud-config.yamlを作成します。

1行目:1行目は必ず#cloud-configと入力してください。本設定が存在しないとエラーが発生します。
3行目:hostname: の後にホスト名を入力してください。本設定が存在しない場合、localhost等がホスト名として設定されます。
6行目‐16行目:eth0の設定を記載します。DHCPからIPアドレスが自動的に割り振られる場合は不要です。
18行目‐25行目:NICが複数存在する場合、NICごとにpathを変更して設定を追記してください。
27行目‐28行目:SSH用の公開鍵を記載します。本設定を行わないとインストール後、ログインできません。 ※コンソールでもログインできなくなります。また、本公開鍵は「core」ユーザーに設定されます。


インストールする


以下のコマンドでインストールを開始します。

インストール終了後は、一度「shutdown -h now」でサーバーを落としてからWebコンソールで起動します。1度目の起動時にはIPアドレスの設定に失敗している場合がありますので、その場合は再起動をさらに実行してください。
上記で設定したSSHの公開鍵を利用し、「core」ユーザーででログインできればインストールは完了です。インストール後の設定も「cloud-config.yaml」を利用して行うことになりますので、上記の設定で利用したファイルは手元に残しておくと良いでしょう。

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